「――これで、どちらが次期王に相応しいかハッキリ致しましたねお兄様?」<br><br>王城。<br><br>その謁見の間。<br><br>蟲人達の秘密結社が密かに蠢く中、王城でも大きな動きが起きた。<br><br>対峙するは二人の男女。<br><br>膝を突く男と見下す女。<br><br>「どうか此度の戦争の失態。 償って頂きます」<br><br>そう冷めた目で告げるのは勇者パーティーの一人である第一王女、メイヴ。<br><br>「............... ッッッ!!」<br><br>それを血涙さえ流しそうな目で睨み返すのは第一王子その人である。<br><br>女神の神託が世界を駆け巡り、戦争も一段落。 そして王国と教国が和睦して数日。<br><br>王国の中心地、王城では論功行賞が行われていた。<br><br>当然、中心となるのは軍と勇者をそれぞれ派遣した、今まさに対峙する二人の王族。 第一王女と第一王子。 ...
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